中国人女性との結婚に先立って、
お相手のご両親に中国語でご挨拶。
(→『娘さんをください』的な中国語)
しかし、単なるご挨拶では終わらず、
予想に反して大規模なパーティが
催されました。
いえ、、嬉しいんですけどね、
心の準備が。。。
今回は、そんな嬉し恥ずかし、
福建小妹との『订婚』イベントを
ご紹介します。
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ここは中国、福建省の片田舎。
村出身の娘が嫁にいくとなると、
それはもう一大事。
村をあげてのお祝いムード。
婚約は中国語で『订婚』(ding4hun1)。
そう、婚約のタイミングでまずは一席、
「うちの娘はこんな奴と結婚するぞー」
ってな感じで、
お披露目的な宴が開催される現地の風習。
(実家の門には赤紙で告知が…)
宴の会場は、隣村にあるレストラン。
(というか多目的スペースに見える)
広ーいフロアに、中国のあの円卓が
ずらーり。
事前に宴の案内状が配られており、
昼12:00の開宴ながら、11:00過ぎ
には客人がちらほらお見えに。
私と福建小妹は入口に立ち、
客人をお出迎え。
私は小妹の父親から渡された
お祝い用の『タバコ』を持ち、
客人に2本ずつおすすめします。
これは、『分喜烟』といって
「喜びのタバコをおすそわけ」
って感じで、婚約、結婚の際に客人を
おもてなす作法なんだそうです。
その後、客人は次から次へと…
続々と来店、なんと総勢120人!
小妹は客人を私に紹介してくれる
のですが、ほとんど
「おにいさん」とか「おねえさん」
と呼んでいて、細かな関係性は
よくわからない人ばかり。。。
(中国人の一族関係は単純ではない)
宴は12:00丁度の爆竹を皮切りに、
大皿料理がこれでもか!というほど
次々にテーブルに敷き詰められ、
皆すごい勢いで平らげていきます。
(それでも余るくらいの量ですが)
客人は、
見ず知らずの日本人に対しては、
チラ見するものの、あまりグイグイ
くる人はいません。
ただ、
よそ者を警戒しているというよりは
単に珍しいだけで、徐々に打ち解けて
くると皆やさしく声をかけてくれました。
(現地の方言なので、听不懂なのですが…)
10年以上やめていたタバコも、
勧められて断るのも何なので、
パカパカ吸いつつ、乾杯を繰り返し
ているとすぐにいい気分に。。。
(ちなみに乾杯は、一気にグラスを
空にする本気のヤツ…)
宴の頃合いを見計らって、
私と小妹、そしてその家族が
客人のテーブルを回ってご挨拶。
その際、客人は
『见面礼』という、
「お近づきのしるし」的な意味の
红包を手渡ししてくれます。
(ありがとう!中は100元くらい)
イイ感じに出来上がってきた13:00。
突然、また爆竹が鳴り出し
意外とあっさり宴は終了。
それを合図に客人はさーっと…
とても速やかにお帰りになりました。
(祭りの後)
濃密で、ある意味効率的な1時間。
初めての体験で緊張したものの、
皆、よそ者をやさしく迎え入れて
くれた事に感謝です。
ちなみに、
この宴会で私が使った中国語は、
『你好』『谢谢』『我是〇〇』(名前)
くらいで、あとは笑顔とジェスチャー。
大丈夫、それでも十分打ち解けられます。
φ(.. )